東電株主総会の産経BIZの記事のログの続き。(尚、記事中の、下線、強調は俺っす。)
【株主総会ライブ】東電(6)「海に漏れていない」汚染水処理や情報隠しで追求 (1/3~3/3ページ)
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《株主の質問が続く》
男性株主「環境に悪影響を与えず、地球温暖化によるCO2増やさないために太陽光発電など自然エネルギーをもっと推進すべきだが、どうお考えか」
清水正孝社長「太陽光など再生可能エネルギー拡大は、CO2を排出しないものとして、すでに3カ所のメガソーラーを持っている。現在、地元と協議をしながら鋭意取り組んでいる」
男性株主「東電の経営は大学教授ができるほど暇なのか。役員選任の考え方は」
清水社長「社外取締役の話だと思うが、経験を生かした監督を頂いている」
男性株主「少数株主には1株6000円を配当するという償いをしてはどうか」
清水社長「厳しい状況の中で、配当は本年は難しい。ご理解願います」
男性株主「23年度の収支状況は」
清水社長「今後の需供の動向を見極めるのは困難。23年の業績予想は未定。開示については一定の見通しが出たら、お示しする」
男性株主「この会場は冷房が弱めだが、役員室の冷房はがんがんに冷えているのでしょうか」
藤原副社長「東電グループ全体で25%節電している。役員室も例外ではない」
男性株主「放射能汚染をいつもおそろしいと感じている。ニュースで見ても、危ない状態だ。国に対策をしてもらいたいがどうか」
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小森常務「事故の収束に向けて、高濃度の汚染水処置が最大の課題だ。原子炉を冷やすための水が増え、汚染水も増えている。まずは、汚染水処理が大事だ。原子炉冷却も重要。処理水の装置は2種類の装置が動いており、8月中にもう1台が動く。今後も最大の努力を払うつもりだ。政府と東電の対策本部が一致し、国を挙げて努力をしている。これからも全力を尽くしていく」
《質問の機会を得ようと、大勢の株主が、両手を挙げたり、扇子を上げたりして挙手している》
男性株主「今日の総会はいつもの総会と全く違う。要するに取締役、監査役の選任と、もう一つは原発をどうするかということ。経営責任、社会的責任に対して、この方々が経営を続けていっていいのかどうか。それを株主の皆さんに問うてるわけです。原発の汚染が拡大している。それをどうするか。この方々に任せて大丈夫なのか」
勝俣恒久会長「事故の責任についてですが、これについては、一括回答でも申し上げましたとおり、私ども、これだけの事故を起こし、影響が大きいことに申し訳なく思っているところです。責任の取り方については、いかに原子力を安定させることが一点。もう一点は2100万キロワット減った電力をどうやって安定供給するか。さらに会社をどう存続させるか、これが三点目だ。賠償責任は、一刻も早く損害賠償をするため、原賠法のスキームを入れた。被害者救済を図り、企業も存続させるということで、16条を設定した」
《ヤジ、怒号が飛ぶ。武井優副社長が、早口で質問に回答していく》
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武井副社長「継続企業の前提に対する注記は、会社決算規則に基づいて、記載したものでございます。私どもとしては、継続性の疑義についての注記をなくすことができればいいと考えています」
女性株主「1点目ですが、
一番最初から、データ隠しがあったために、どんどん汚染が広がっている。被害を受けるのが福島県民ですが、その中でも小さな子供が被害を受けています。子供たちにはこれからも将来にわたり、小児ガン、甲状腺ガンが出てくるのは、確実です。それに対して責任を取るのか聞きたい。もう一つですが、今もデータが隠されていると思います。一番心配しているのが、地下に、海に広がること。汚染水の除去はすでに破綻している。
晩発性も含めて一生涯補償してくれるのか」
小森明生常務「事故当初、大変混乱させたことに、お詫び申し上げたい。その後、いろいろなデータについても、得られた段階で公表に努めていますが、膨大な情報でして、それらのまとまりも含めて、一考するところがあろうかと思いますが、政府、東京電力も含めて、情報発信に努めています。健康被害については、地元の人々に迷惑をかけていますが、その後、モニタリングもする中で、国の調査も含めて東電としても最大の協力をしていきたいと。それから、汚染水がすでに漏れているのではないかという点については、建物外側のサブドレーンのサンプリングをすることも含めて、何とか建物の中にとどめるように努力をしています」
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東電は質問に答えていない。
【株主総会ライブ】東電(7)個別報酬は「開示必要なし」 返還は「個人の問題」 (1/3~3/3ページ)
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《開始から2時間以上が経過しても、株主からの質問はまったくとぎれる様子がない》
勝俣会長「はい。ほかにご質問いかがでしょうか」
株主「東日本と西日本では電気の周波数が違う。西で余っているのに東に送れないと聞いた。周波数を合わせる対応は。周波数を送る設備はどうか」
勝俣会長「周波数の統一の件だと思います。藤本副社長から」
藤本副社長「周波数統一については、わたしどもは50ヘルツ、中部以西は60ヘルツ。統一するということは、発電機、それから変電設備、送電設備、お客が持つ設備をすべてどちらかに標準化する必要があります。それには時間に加え、金銭的な問題も含めた課題があります。全日本で統一することは難しいのが実情です。東西の融合どうするかという点では3カ所の周波数の変換所があります。これは西から東、東から西へ相互に融通しあうことができます。しかし、現在は、100万キロワットしか融通できない状況です。ここの容量を拡大して、東西連携を強めていきたいと考えています」
勝俣会長「ほかに質問いかがでしょうか」
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株主「2点あります。一つは、事故が起こったときに米国側から何でも援助すると言われたが、断ったということです。アレバなどフランスの技術を使うのも遅かった。政府との連携も含め、教えてほしい。もう一点は、電磁波の問題で、4年前に家を建てて、千葉に住んでいたとき、家から電磁波がどれくらい出ているか東電に頼んだが、対応が悪かった。なんだか人ごとのような対応だった。東電には立ち直って欲しいが、報酬のカット面とか含めてもっと対応して欲しい。しっかり現状踏まえて、将来のことを若い人に引き継いで欲しい」
勝俣会長「ありがとうございました。1点目は米や仏の援助の対応。2点目は政府との関係。武藤副社長から」
武藤副社長「海外からの支援、あるいは政府との連携についてお答えします。今回は大変大きな事故で、世界中の英知を集めて収束に向けて努力してきた。事故の収束に向けて、米仏など諸外国からさまざまな支援を頂いています。今回、高レベルの汚染水を処理する施設を急遽設置したが、セシウムの吸着、沈殿装置などに米仏の技術を使い設置しました。米の原子力規制委員会の先生もこちらに常駐しており、われわれとの議論を通じて収束に向けた助言を頂いています。米産業界からも東電にチームが駐在し、スリーマイル事故の知見を踏まえて意見を頂いています。今後も、いい技術あれば使い、できるだけ早く収束させたい(拍手)」
勝俣会長「電磁波については藤原副社長から」
藤原副社長「電磁波については、当社の対応が遅れたことは申し訳ありません。お客の要望に応じてその都度計測しています。ただ、お持ちの家電機器の電磁波を計測するために計測器貸し出しするのはお断りしています。家電から出る電磁波は、国際的なガイドラインによれば、十分に下回っているはずです。健康面で被害がでることは直ちにはないと考えます」
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勝俣会長「ほかに質問いかがでしょうか」
株主「今までの取締役すべての報酬を返上するよう勧告した。取締役会は全額返上決めたということだが、報酬がすでに支払われている。
22年度の報酬額をお答え下さい(大拍手)。さらに何で返還しなかったか。今後、返還する考えあるかもお願いします」
勝俣会長「報酬は会社法に基づき、取締役、監査役について開示しています。役員個人別は開示する必要はないと思います。報酬の返還は個人の寄付になります。
プライベートに関する事項なので株主総会で審議する事項ではないので回答は差し控えます(大拍手)」
勝俣会長「ほかにいかがでしょうか」
株主「とてもいい質問がたくさん出ている中で、大変申し訳ないが、一言、言わないといけない。株主総会は会場が5つに分かれている。しかも、通路にもたくさん人がいる。最初、議長解任の緊急動議が出たが、それに対する賛成、反対と挙手され、反対多数で否決されたが、通路や他の会場の方はスクリーンだけ。参加していない。無効では」
勝俣会長「私から説明します。当社の株主総会には毎年3000人の株主が出席します。大きな会場は1年前に予約する必要があります。今回、ここの会場を予約したわけだが、このように多数の方に出席頂き、第2~第5会場まで用意しました。株主にはいろいろ不快な思いをさせて誠に申し訳ありません(ヤジ)。係員を通じて議決権の行使状況は確認している。なにとぞご了承のほど、よろしくお願いします」
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「プライベート」ねえ。体育館に避難している人は、どう思うかなあ、この発言。
原発反対と賛成ほぼ同数の出席か?
【株主総会ライブ】東電(8)「社長は退職後に福島で除染して!」 (1/4~4/4ページ)
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《質疑が続く。会場がざわつき、勝俣会長が「お静かに」と制する場面も》
男性株主「賠償の仮払い金は5月に100万円を1回払われただけだ。正式な補償があるまでこれで暮らせというのか。もう一点は、福島県では、子供が高い放射線の下で学んでいる。子どもたちの疎開に責任を持ってもらいたい。さらに。首都圏の放射線量も高い。子育てをしている親は、本当に心配している。安心して遊べない状況を生み出したことから、
首都圏広域の放射線汚染の除去に責任を持つべきだ。この場で表明してもらいたい」
広瀬常務「仮払いは、紛争審査会の第1次指針が出る前に、当座の必要資金として用立ててもらうために始めさせて頂いた。先週までに5万3000世帯に振り込みが終わっています。2回目の仮払いについては現在、指針等と合わせて検討させて頂いている」
小森常務「避難者に心よりお詫び申し上げる。事故後の放射能の放出についは、国などに協力してもらい測定している。東電としては最大限努力していく」
男性株主「東電は、総務部を拡充し、常に株主の意見を聞くべきだ。総務部に連絡しても、ろくに対応しない」
勝俣会長「ご意見として受けたまわります」
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《杖を掲げたり、飛び跳ねて挙手したりして、質問機会を得ようとアピールする株主も現れた》
女性株主「私は、清水(正孝社長)さんの顔を見るのも嫌なんです。
退職金はどうするのか、退職後、福島で除染作業をするのか(拍手)。2点目は今、マグニチュード7の地震が起きたら、福島第1はどうなるのか見通しを。それから、
東電が脱原発を宣言するのを期待します。
柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)や東通原発(青森県東通村)についても、余震がいつ来るかわからないので、直ちに廃炉にすべきです」
勝俣恒久会長「退職慰労金については、以前の定時株主総会で、打ち切りに伴う支給について、ご承認頂いています。金額については、現状で支給を決議できる状態でありませんので、取締役会では決議しない予定です。次に、事故収束見通しですが、耐震問題、これについて小森常務がお答えします」
小森明生常務「まず、建物につきましては、損壊した状況を踏まえて、余震の解析をしています。また、余震が来ることを考えまして、10メートルを超える津波でも施設を守るという対策を今月中に終わらせ、余震、津波対策をしていきます。ポンプも高台に置くなどで、注水機能の維持も図ります」
武藤栄副社長「柏崎の耐震性について、ご心配おかけしています。柏崎の想定している地震ですが、今回のプレート地震とは仕組みが違い、
内陸の地震です」
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「そーか!内陸の地震なら安心だ」・・・って、コラーッ!。
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男性株主「汚染水による被害への賠償はどう考えているか。地下水や大気に低レベルで廃棄されたもののデータは公表されていない」
広瀬直己常務「いろいろご心配おかけしてまして申し訳なく思ってます。原賠法に基づいて、賠償を今後とも誠実に行っていこうと考えています。汚染水の問題については指針を待ちたいと思っていますが、漁業については、すでに、漁協等を通じて仮払いを始めているところです」
勝俣恒久会長「役員の責任については、先ほど申し上げたとおりです」
男性株主「原子力が危険な状態になったときに、政府や消防との強力について、東電が内部的に会議を持ったり、文書でまとめたりしていたのかどうか。それから、汚染水の問題について社外と連携をしてはどうか」
武藤栄副社長「過酷事故が起きたときに、どういう手順をとるのか、設備としてどういうものを準備しておくのか、そうしたことについて細かく定められておりまして、訓練などもしています。社外との連携ですが、汚染水処理には、アメリカやフランスの技術を使っている。アレバには、技術者が福島に駐在し、力を貸してもらっています」
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男性株主「私は、すべてが東電が悪いとは思っていない。政府は東電にすべてを押しつけようとしている。もっと強く主張してもいいのでは(拍手)。2番目は、事故調査委員会のことですが、東電が言いたいことを言わずに抱え込むのではなく、報告書を作ってもらいたい。
なんでもかんでも東電、政府(が悪い)という体質には、日本人の矜恃(きょうじ)はどこに行ったのかと思います」
勝俣恒久会長「私ども、事故を起こした当事者として、被災者救済、事業存続を図るため、原賠法16条に基づき、政府からの支援を頂きながらやっていくと決定した。今のところ関連法案がどうなるかわかりませんが、速やかにやっていきたい。事故報告書につきましては、山崎副社長から」
山崎雅男副社長「事故の当事者としまして、徹底した事故調査を行い、公表していきます。それを事業に反映するのは責任だと思っています。事故調査検証委員会を設けて、報告書の検証を行います」
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「なんでもかんでも」じゃなかろーが、まだまだ出てきていない問題が沢山あるだろう。
風評被害とか。自殺者とか。そして一人一人の事例の背景に山のような問題があるはずだ。
「日本人の矜恃」は「東電や政府」にこそ説いてやれ。(ヒマそうだし)
【株主総会ライブ】東電(9)立ち見に怒り、解任や休憩動議も…3時間超え、不穏なムード (1/5~5/5ページ)
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《総会は3時間以上経過し、険悪なムードも漂ってきた》
勝俣会長「はい。ほかにいかがでしょうか。後ろの方からお願いしたいと思います。パネル側の団扇であおいでいる方。マイクお願いします!」
株主「株主総会、立ち見の方も結構いるんですが、役員の方々はひな壇で座っているので、我々に対して、お断りを入れて欲しい。次に、株主総会もそうだが、リスクマネジメントがなっていない。時代が時代なら切腹ですよ。それでも報酬は50%もらうんですか。最低ですよ人間として。自分も東電の株を持って損している。給料は全額、前の取締役も含めて、全員返してもらいたい。で、まず、これからの対策についてリスクマネジメント含めてどう考えているのか」
勝俣会長「はい。まず、会場が一杯で立っている方には申しわけございません。遅ればせながらお詫び申しあげます。リスクマネジメントについては武藤副社長から」
武藤副社長「東電ではこれまでリスク対応の評価、充実を図り、態勢も整え、運用してきました。結果として原発事故を引き起こしたことについては大変、申し訳ありません。事故の経験を踏まえて、非常災害に対するリスク対策を検証して改善をはかっていきます(拍手)」
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勝俣会長「はい。ほかにいかがでしょうか。1の出口側の一番前の方」
株主「2点お願いしたいことがあります。社外取締役についてですが、東京の明治学院大学教授でなく、福島とか新潟、米仏の大学の方を呼んで、過半数を社外にするくらいして欲しかった。また、JALの株主総会もそうだが、自分たちが悪いのに、企業年金を守ろうとする。ただ、若い人や協力会社の企業の方の給料は減らさないで欲しい」
勝俣会長「はい。まず役員選任の件は清水社長から」
清水社長「当社はこれまでも、優れた人格、知見持つ人を社外から選んできました。今回の社外取締役もそうした観点から選びました。ただ今の意見も貴重なご意見として頂戴いたしたいと思います」
勝俣会長「年金は山崎副社長から」
山崎副社長「先ほども申した通り、合理化のラチ外には置かないで検討進めて参ります」
勝俣会長「ほかにいかがでしょうか。後ろの方の真ん中の5の真ん中の方にマイクをお願いします」
株主「来年は全員が入れる会場を確保してくれるんでしょうね。役員、社員で公務員の前歴を持つ人は何人いるのか。3月11日以降、新聞テレビに使った広告費は」
勝俣会長「来年の会場は心して、たくさんの人が入れる会場の手当てに腐心したい」
《大声のヤジ》
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勝俣会長「公務員は山崎副社長から」
山崎副社長「公務員の経歴持つ人は、今時点で正確に言えないが、50人程度です。何故、それだけいるのか。電気の安定供給に向け知識持った人に加え、海事の関係者が必要なので、そうした方を嘱託として雇うことをしているためです。電気の安定供給のためです(拍手)」
勝俣会長「公告宣伝費は西沢常務から」
西沢俊夫常務「平成22年度の広告宣伝費は116億円です。今年度は徹底したCM削減、節電関連以外はやらない方針です。今年度は7割以上の削減を検討しているところです」
勝俣会長「ほかにいかがでしょうか」
株主「東電は借金が非常に多い。7兆円と聞いた。借金を返せるメドはあるのか。原発以外の代替エネルギーは考えるか」
勝俣会長「はい。それではまず借り入れ金については武井副社長から」
武井副社長「回答します。ご指摘の通り、当社は有利子負債が多い会社です。毎年伸び続ける電力需要に対応するための発電所、送配電所の設備投資を進めてきたためです。その結果として、有利子負債が多いわけです。また、この3月に、約2兆円の緊急融資を銀行にお願いしました。その結果、この3月で有利子負債が増加して、8兆9000億円の残高があります。有利子負債は大震災前には7兆円を切るくらいまでに改善したが、多くせざるを得ない。今後とも資産の圧縮や売却、コストダウンとありとあらゆる施策を講じて、有利子負債を削減していきたい」
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勝俣会長「代替エネルギーについては、高津常務から」
高津浩明常務「我が国においてはエネルギー資源がとぼしいのが実情です。水力、火力、原子力などのベストミックスで進めてきました。いろいろな情勢を考え、太陽光の促進など、いろいろ検討を進めています。技術の進歩を考えて、最適なベストミックス考えることに変わりはありません。代替エネルギーも進歩しています」
《途切れない質問に、議長も質疑応答の打ち切りに動く》
勝俣会長「議案の審議に移りたいと思いますが、いかがでしょうか」
株主「動議!議長の不信任」
勝俣会長「お座り下さい!」
別の株主「一つだけ」
勝俣会長「はい」
株主「動議が先でしょう!」
勝俣会長「動議が出ているので、それが先なので」
株主「動議の後に質問してくれ!」
勝俣会長「ご着席下さい」
株主「動議が先だろ」
《株主同士でもめる》
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勝俣会長「動議の方をどうぞ!」
株主「議長の解任決議。あなたの解任動議なので、清水社長にでもやらせないと、おかしくなるのではないか! そう思いませんか! 先ほどの解任動議はもう一度取り直して頂きたい。もう3時間半も立っているんですよ。非常におなかが空いてきた。この際、1時間の休憩動議をお願いしたい。議決の取り方も、議決権をたくさん持つ人もいる。きちんと代理も含め票数数えないと分からない。議事進行について、休憩を入れて、質問が終わるまで、受け付けるようお願いしたい。3つの採決をお願いしたい」
勝俣会長「2つの動議が出た。議長不信任動議。わたしとしては公正な議事進行を心がけているので、このまま議長を続けさせて頂きたい(拍手)。
議長不信任に賛成の方挙手お願いします。反対の方は挙手願います」
《会場の挙手数は再び賛成、反対が半々くらいに見えた》 勝俣会長「それでは反対多数と認めます。ただいまの動議は否決されました。もう1点の動議。休憩時間を設けよという動議ですが、わたしとしてはこのまま議事を続行させて頂きたいと考えています。挙手願います。反対多数と認めます(拍手)。もう1点、すべての質問に回答するまで、議案上程しないことという動議。すべての質問に回答するまで議案を上程しないという動議ですが、報告事項の説明、質疑応答は尽くされたと思います」
《ヤジ、怒号がわき起こる》
「はいはい分かりました。席にお戻り下さい!。はいはい。席に戻って。はい。はい。はい。どうぞ、席に戻って審議に移りますので。それでは、後、お一人だけ、質問を受けたいと思います。それではどうぞ」
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【株主総会ライブ】東電(10)「あなた方では収束無理」取締役議案に異論噴出 (1/3~3/3ページ)
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《最後の一人と宣言し、質問者も指名する》
男性株主「私一人で終わりでは済まないでしょう。どの株主も質問する権利があるんですよ。では最初に、福島の事故のメルトダウンについてだが、現在は水素爆発は遠のいたが、またメルトダウンするのでは。第2点は、放出された放射性物質は、広島に投下された原爆の何発分に当たるのか。次に損失を計上している。損失金処理案について株主総会に諮るべきではないか。どういう処理なのか」
勝俣会長「株主様、一人の質問としては超過しているので席にお戻り下さい」
《しかし、質問者が引き下がらないため、もう一問受け付ける》
勝俣会長「最後簡単にお願いします」
男性株主「電気事業便覧をつぶさにみた。1951年に9電力体制になった。それ以降で、水力、火力、原子力は増えてきたが、それ以外は風力発電で500キロワットしかない。どうなのか」
勝俣会長「はいはいわかりました。それでは、回答します」
武藤副社長「水素爆発の可能性は、さまざまなプラントの状況を見るとその可能性は低いと考えてる、窒素を混入したり、これからも対策していく。放出量ですが、現場では様々な数字がある認識しているが、私どもは把握してない」
武井副社長「1号機から4号機の廃止費用は8100億円程度とみている」
藤本副社長「風力発電の件だが、確かに現在は500キロワットしかないが、今後、東伊豆に1万8000キロワット級の風力発電を準備しており、調査を進めている」
勝俣会長「この後、議案の審議に移りたいが、賛同は」
《賛成多数で、議案審議に移る。勝俣会長は、ヤジを受けながらも、議事を進行していく》
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勝俣会長「会社提案があります。取締役17人を一括して選任することをお願いします。修正動議が出てておりますので、どうぞ」
男性株主「議案修正動議、定款一部変更の件、原発からの撤退、廃炉を求める」
勝俣会長「3号議案の審議のときにお願いします。会社提案の1号議案採決に移ります。賛成の方は挙手を願います」
女性株主「きちんと、数を廊下の株主の数を数えてください」
勝俣会長「3号議案に対する、議案の反対内容を明らかにして欲しいという議案が出ました。他に質問はありますか」
男性株主「現場で起きてることを反映させるため、原発所長とか、そういう人をボードのメンバーに入れて頂きたい」
勝俣会長「はい、ほかに」
男性株主「私の質問は一つだけ。新しい取締役には、原発問題を引き起こした人もいます。企業年金や役員報酬を受ける資格があるのか」
山崎雅男副社長「受けるか受けないかは個人によると思います」
男性株主「柏崎刈羽原発のトラブル隠しの時、あやまるのが所長の仕事でした。柏崎刈羽の責任者になぜ、常務以上をつけないのか」
勝俣会長「今後、検討したいと思いますが、それだけの役員が不足している状況です」
会長「他に質問のある方は」
男性株主「勝俣さん、あなたの議事進行はおかしい! ルールに則ってない。私、修正動議します。例えば、(福島第1原発の)解体費用だが、解体後はすべて高レベル廃棄物になる。この引当金では無理でしょう。一人一人が、どういう考えでこのまま取締役を継続するのか、事故をどう考えているのか言わないと、一括で審議なんかできるわけない(拍手)。事故が起きて、拡大してるのは、東電的体質による。取締役一人一人が考え方を答えた上で判断したいと思います」
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勝俣会長「取締役一人一人採決せよと動議がでました。私としては、一括して採決させて頂きたいと思います。この動議に賛成の方は挙手を。反対の方は挙手を。反対多数と認めます。本義案は可決されました」
《株主が数人、会長に詰め寄ろうとするが、会長は議事を進行する》
勝俣会長「お席にお座りください。監査役2人を一括選任をお願いする議案であります。本議案について質問はありませんか。杖を挙げている方」
男性株主「他の株主の方の話、何度も出てますが、他の会場での賛否について、どのように把握しいるのか」
女性株主「毎年、私たちは、賛否の数を明確に数えろと言っています。事前に、議決権を委任された方がいるために、賛否が決まっているのでしたら、何のために株主総会を開くんですか。福島だけでなくて、世界中をチェルノブイリ以上の恐怖に陥れたわけですよ! 被災地で謝った時も、座布団の上に座ったまま頭下げただけじゃないですか…」
勝俣会長「すみませんマイクを少し離してください」
女性株主「しかも今日はいすに座ったままで、何ですかその態度は。質問は今から言います。あなた方では、数カ月、数年にわたり、事故は収束できない。役員の継続なんてとんでもない。質問を言います。1991年から20年間、株主総会で議案を出した、原発が無くても電力は足りると言ってきました。原発を推進して、どれだけのメリットがあるか、一人一人答えてください」
会長「清水社長から代表してお答えさえて頂きます」
《大きなヤジが飛ぶが、清水正孝社長1人だけが質問に答える》
清水社長「今の事態の収束に全力を挙げます。在り方全体について、事故の調査結果、国のエネルギー政策全体の議論を踏まえながら、考えていく問題と認識しています」
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PS:
俺的に思うに、
株主総会で東電側の思う通りに決議が上がるのは、ほぼ間違いないだろう。
そのために、大多数の株を持っているのだから。
従って、この記事のポイントは、いかに東電が方向を曲げる気がないかを確認する事だろう。
以前、何処かの精肉卸しの会社がひどい粗悪な肉を混ぜて売って問題になった事が有ったが、
もし仮に、数多くの一般人に、孫子の代まで命と健康に危険を及ぼす事業を行っている企業が、
「そんな事は無い」と言って、その行為を止めないとしたら、日本の一般人はどうすべきか?
「ならば国民投票ででも、その企業を解体させるしかない」という方向が出ていいんじゃないだろうか?
という事だと思う。
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